サッカー日本代表ハリルホジッチ監督の解任理由に違和感

 

サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が解任されました。

 

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この解任について、一つ気になったことがあります。

 

それは解任理由が不明確なことです。

 

日本サッカー協会は、解任の理由を「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたこと、さまざまことを総合的に評価」したため、と発表しています。

 

正直、今一つハッキリしない理由だと思いました。

 

悪しき前例を作ってしまった今回の解任

 

ちなみに、過去20年間の監督解任時は、どれも解任の理由がハッキリしてました。

 

加茂周(1997年) =W杯初出場をかけたアジア最終予選で結果がふるわず、出場に黄信号がともったため、解任。

 

オシム(2007年) =脳梗塞で倒れ、指揮続行不能となったため解任。

 

アギーレ(2015年)=アジア杯でベスト8敗退。さらに以前指揮していたスペインリーグで八百長に関与した疑いで告発れ、指揮続行不能となったため解任。

 

いずれも成績不振、病気、八百長疑惑と、解任理由がハッキリしています。

 

で、今回のハリル監督ですが「選手とのコミュニケーション不足」による解任だそうです。

 

あいまいな理由です。 

 

なんじゃ、そりゃ?」というのが第一印象でした。

 

個人的に、こんな理由で解任するべきではなかったと思います。解任理由はもっと明確にするべきです。

 

ハリルホジッチのチームは、W杯最終予選が終わって以降の試合では、2勝2分4敗と、成績がふるいませんでした。

 

それが理由なら、それが理由だとハッキリ言えばいいはずです。

 

「このチームではW杯を戦い抜けないと判断した」と。

 

そしてもちろん「なぜW杯を戦い抜けないと思ったのか」の根拠を示したうえで、です。

 

この解任劇は、「曖昧な理由で監督解任」という、悪しき前例を作ってしまったように思います。

 

今後、「あいつ協会の言うこと聞かんし、気に入らんし、適当な理由つけて解任しちゃお!」ということがまかり通ってしまうかもしれません。

 

それは長い目で見たら日本サッカーにとってはマイナスでしょう。

 

今回の解任のやり方は非常にまずかったと思います。

 

日本代表のジンクス

 

ちなみに、日本代表には、「W杯采配経験のある監督以外が率いるチームは、グループリーグ突破できない」というジンクスがあります。

 

・ 98年 岡田(第一次)=W杯采配経験なし→グループリーグ敗退

 

・02年 トルシエ=W杯采配経験あり→ベスト16

 

・06年 ジーコ=W杯采配経験なし→グループリーグ敗退

 

・10年 岡田(第二次)=W杯采配経験あり→ベスト16

 

・14年 ザッケローニ=W杯采配経験なし→グループリーグ敗退

 

見事に明暗が分かれています。

 

それほど、W杯采配経験の壁は大きいのでしょう。

 

ちなみにハリルホジッチ監督はW杯采配経験がありました。

 

もちろん、だからといってグループリーグ突破できる保証などありませんが、強味ではありました。

 

普段は、バラバラのクラブでプレーしている選手たちを集めた即席チームを、どうやってまとめるのか。

 

W杯本戦に合わせて、コンディションをベストな状態に持っていくためには、どう調整するのか。

 

彼は過去の経験から、それらの重要性をよく理解していたはずです。そういう監督を、こんなタイミングでアッサリ切ってよかったの?と思います。 

 

後任の西野監督は、W杯での采配経験はありません。オリンピックでの采配経験はありますが、すでに20年以上前のことです。しかも残された期間は二カ月。なかなか厳しい状況です。

 

是非とも、このジンクスを破ってほしいところではありますが。

 

果たして、どう転ぶでしょうかね?