北海道渡島南部・奥尻島旅行記③~北海道唯一の城下町・松前へ~2017年6月

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前回

 

旅三日目は、渡島半島の南端の町、松前に向かいます。

 

松前は北海道唯一の城下町です。

 

江戸時代には松前藩が置かれ、渡島地方の中心都市でした。

 

室町時代に、武田信広という流れ者が、このあたりで勢力を広げ、その子孫が松前氏となり、代々松前藩主として蝦夷地(北海道)を統治します。

 

江戸時代には、「北前船」と呼ばれる船により、関西・日本海側との交易が盛んにおこなわれ、かなり栄えていたようです。

 

そんな由緒ある松前という町ですが、今では鉄道も通っておらず、地図で見る限り、陸の孤島感が漂っています。

 

歴史好きな僕は、前々からすごく気になってた町です。

 

なので、この機会を逃さずに訪れることにしました。

 

函館市街地~亀田八幡宮

 

松前へは格安レンタカーで向かいました。

 

鉄道やバスで行こうとすると、本数が少なすぎて日帰りが難しいためです。あと運賃が格安レンタカーよりも、だいぶ高くつきます。

 

一人旅ではなるべく車を使わない派なのですが、今回は妥協しました。

 

というわけで、車を借りに行くために、早朝の函館を歩きます。 

 

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土方歳三最期の地碑。

 

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閑静な場所にひっそりと佇んでいます。 

 

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亀田八幡宮

 

無事車を借りたあと、まずここ、亀田八幡宮を訪れました。 

 

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1390年からこの地にあるそうです。かなり由緒あります。

 

越前国(今の福井県)の気比神宮から奉遷されたそうです。

 

一体どんないきさつがあって、その時代に、そんな遠くからはるばるここまで来ることになったのでしょうか? 

 

そこからの移住者がいたのでしょうか?ロマンですね。

 

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↑箱館戦争降伏の地

 

明治2年(1869年)、旧幕府軍のリーダーだった榎本武揚が、ここで明治政府への降伏を誓約します。

 

これにより、新政府軍vs旧幕府軍の内戦が終結。江戸幕府が完全に滅亡します。

 

歴史的な場所です。

 

あとで知りましたが、この神輿殿には当時の弾痕が残ってるそうです。 

 

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↑朝8時という早い時間でしたが御朱印を頂けました

  

海沿いをドライブ 

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↑函館湾をはさんで函館山

 

さて、函館を出発。海沿いの道で車を走らせます。

 

運転しながらなので、あまり海に見とれるわけにはいきませんが、それでも分かる函館湾の美しさ。

  

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↑木古内駅前 

 

木古内。新幹線の駅ができて、駅前が新しく整備されています。

 

f:id:ramsyo:20170729015005j:plain↑木古内駅前の道の駅 

 

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在来線の木古内駅はホームが一つ取りこわされて、寂しい感じ。

  

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マンホールには咸臨丸。

 

明治初期に、咸臨丸がこのあたりで沈没したそうです。

 

幕末に、勝海舟や福沢諭吉を乗せて、アメリカに渡った船です。 

 

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みそぎ浜

 

なんかね、冬になるとここから裸で海に入るという行事があるらしいんですよ…

 

 

 

なにその死んでもやりたくない行事

 

 

 

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↑佐女川神社

 

北海道の神社は、屋根のデザインが古代式なところが多いです。 

 

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禅燈寺 

 

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門と境内の間には踏切があります。境内を線路が突っ切るというのは割と珍しい光景だと思います(奈良にそれに近い場所があったかも)。

 

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突っ切ってるのは廃線となった江差線の線路。 

 

もちろん廃線になる前はここを列車が通過していたわけです。

 

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反対側から 

 

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今や列車が通ることのない線路。廃線跡って、なんとなく物悲しい。

 

最北の城下町・松前f:id:ramsyo:20170729023413j:plain

 

さらに海沿いを行く。

 

函館からひたすら海沿いに車を走らせ、「そろそろ海、見飽きてきたかも…」ってタイミングで見えてくるのが松前の町です。

 

松前の町は、城の近くのエリアの景観が整備されていました。電柱は地中化され、建物は和モダンなデザインで統一されていました。

 

「城下町」の気概というやつでしょうか。

 

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↑セイコーマートもそれっぽい感じに

 

しかしシーズン外とはいえ、人っ子一人歩いていない(笑) 

 

ここで昼の12時をまわったので、目についた蕎麦屋ののれんをくぐりました。

 

そこで頼んだのは「にしんそば」。

 

北海道といえばニシンです。昔(戦前)はニシン漁で相当もうかったらしく、ニシン御殿と呼ばれる立派な家が建つほどでした。

 

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↑にしんそば

 

で、お味のほうですが、ニシンのダシがきいていて、美味です。

 

ニシンとそばの相性や、良し!

 

松前城

 

腹ごしらえも済んだところで、お次は松前城見学。

 

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鉄砲の穴。戦国仕様です。

 

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天守閣。小さく見えますが、近くによると、それなりに大きかったです。

 

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↑天守閣からの眺め

 

城の天守閣からは津軽海峡を見渡せるようになっています。

 

海の向こうから船が来たら、すぐにわかります。

 

ちなみに城の中には、明治初期の松前城下町の古写真が飾ってありましたが、当時は建物がビッシリと密集していました。割と都会だったようです。

 

ちなみに作家の司馬遼太郎さんは「街道を行く」という本の中で、

 

函館のほうが平野が広がっていて、明らかに街が発展する要素があったのに、松前藩はかたくなに松前から居城をうつさなかった

 

という内容のことを書いてます。

 

その理由は「アイヌの襲撃を恐れてのこと」であり、「函館は地形的にどこからでも攻めることができ、守りが手薄になりやすいが、松前は海と断崖絶壁の山に囲まれており、守るには絶好だから」としています。

 

つまり松前に城が置かれた理由は、敵襲を考えての「戦国時代的な発想」だったということです。面白い視点だと思います。

 

そんな松前ですが、今はのどかな港町です。 

 

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ちなみに、行楽シーズンではないので、見物客ほとんどおらず。

 

この空間をほぼ独り占めです。

 

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↑松前神社

 

ここもやはり古代式デザイン。屋根瓦なし。

 

なんか本州の神社より神々しい気がする。

 

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城の裏手には寺町通りがあり、こういう雰囲気の道が、広範囲にわたって張り巡らされています。

 

雰囲気が良く、散策しがいのあるスポットでした。

 

以下、寺を写した渋い写真がひたすら続きます(笑)。

 

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↑珍しく瓦屋根の寺

 

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↑光善寺

 

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光善寺に伝わる言い伝え。

 

江戸時代に、ここ松前から、江戸・伊勢・京都見物に出かけた父娘がいたそうな。

 

で、その道中、奈良に立ち寄った時、娘さんが現地の尼さんと仲良くなって、別れ際に桜の苗木をもらい受けたそうな。

 

で、ここ光善寺にその桜の苗木を植えたんだそうな。

 

その桜がこれなんだそうな↓

 

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なんか、ロマンを感じる話です。

 

桜の季節に来たら、さらに感動しただろうなあ。

 

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両脇に墓地

 

肝試しに最適なスポット。

 

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法源寺

 

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法憧寺に続く道

 

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法憧寺山門

 

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法憧寺山門正面

 

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法憧寺本堂

 

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松前藩墓地。

 

代々の松前藩主が眠っています。

 

 

 

この寺町はすごく雰囲気の良いスポットでした。

 

散策していて気持ちよかったです。

 

シーズンではないので、歩いてるのは自分一人。この空間を独占できました。

 

次は桜の時期にも訪れてみたいですね(その時期は人が多いだろうけど)。

 

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お次は松前藩屋敷。

 

ここは江戸時代の松前城下町の建物を再現したテーマパークです。

 

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コンセプトとしては、日光江戸村みたいなところです(あれほど大規模ではないですが)。

 

タイムスリップしたような感覚になって、楽しめます。

 

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で、ここのお土産屋のおばさんとしばし、よもやま話。

 

なんでも昔、神奈川の某港町に住んでたことがあるとかで、僕もいま神奈川県民なので、ローカルなネタで盛り上がりました(笑)。

 

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↑松前駅跡

 

昔は松前にも鉄道が通っていました。

 

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さて、日も暮れてきたので函館に戻ります。所要時間は2時間くらい。

 

しかし北海道の車は飛ばしますねー。

 

80キロで走ってても追い抜かれましたよ。

 

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ホテルでビールを一杯。

 

運転して、歩いて、汗かいて、ほどほどに疲労した身体にビール流し込みます。

 

至福!!

 

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↑日焼けしました

 

さて、次はいよいよメインの奥尻島です。

 

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